メタボの原因とは?押さえておきたい3大原因と男性に多い理由
メタボは、=肥満を指すものではありません。メタボ(メタボリックシンドローム)は肥満や糖尿病が原因として、動脈硬化を引き起こしやすい状態を指します。メタボの3大原因は、次のとおりです。
●高血圧
●高血糖
●肥満
運動不足や食べすぎが重なると、内臓脂肪の蓄積・インスリンの感受性低下を招きます。その結果、高血圧・高血糖・肥満が併発しやすい状態になるのです。肥満の重篤化した状態がメタボであり、メタボは生活習慣病の前段階。また、メタボは女性よりも男性の方が約4倍の割合で発症しています。女性メタボの割合が低い理由は、女性ホルモンが動脈硬化を抑えている・飲酒量が少ない・栄養バランスに気を配っている傾向があるためです。
生活習慣病は脳梗塞などの心血管疾患を起こす可能性が高く、死亡するリスクが通常の状態と比べて2倍以上に跳ね上がります。メタボは遺伝や親の生活習慣なども関係すると言われていますが、栄養バランスの取れた食事や運動を取り入れるなどの生活習慣の改善も重要です。
メタボの基準とダイエットを始めるべきタイミング
メタボの基準とダイエットをはじめるべきタイミングは同じです。メタボの基準は明確な数字が公表されているので、まずは自身の体は大丈夫か?男女ともに確認してみましょう。
●ウエスト周囲径:男性 ≧85cm / 女性 90cm
●内蔵脂肪面積:男女ともに ≧100cm2
●また、以下の3項目のうち2項目以上
●高トリグリセライド血症:≧150mg/dL、または低コレステロール血症:<40mg/dL
●収縮期(最大)血圧:≧130mmHg、または拡張期(最小)血圧:≧85mmHg
●空腹時高血糖:≧110mg/dL
上記の診断基準を満たしてしまった場合は、ダイエットを開始すべきです。日本人男性の約3割、女性の約2割がBMI25以上の肥満と言われています。健康かつ長生きするためにも、日頃の栄養バランス改善を意識しましょう。
参考:
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/metabolic/m-01-003.html
メタボ対策するなら知っておきたい基礎知識~本当に効く対策がわからなくなっている方へ~
メタボ対策をするなら、運動と食事に気をつけることが基本です。
メタボ対策には有酸素運動を習慣化するがおすすめ
運動はウェイトトレーニングなどの無酸素運動ではなく、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動の方が脂肪燃焼にはより効果的と言われています。
無酸素運動は運動負荷が高く、心理的にも負担が大きいため、まずはウォーキングやジョギングから始めることがおすすめです。その際には音楽やラジオなど耳から情報を入れるようにすると、飽きずに続けることができます。
メタボ対策には魚や野菜中心の生活がおすすめ
食事は脂質を取らないようにすることがおすすめです。もちろん脂質は身体にとって重要な栄養素なのですが、メタボの人は食習慣的に脂質を過剰に摂取することが当たり前になっているので、まずは脂質を摂取しないくらいのつもりで生活からカットすることがおすすめです。例えば、揚げ物・ラーメン・ファーストフードはカットしていきましょう。
短時間での自炊を心がけることで自然と脂質の多い食べ物は減らすことができます。調理負荷の低いものは炒めたり、茹でたりといった形でさっぱりした料理を選びやすくなるためです。
もし自炊を習慣化できるようになったら、牛肉や豚のばら肉ではなく、皮を取った鶏肉やお魚・野菜を中心にした食生活にシフトできると、ますます脂質を減らして食生活からメタボ対策できるようになります。メタボ対策は食事と運動が重要ですが、関連する栄養素も押さえておきましょう。
サラシノール
サラシノールは、糖質との相性がいいと言われている栄養成分です。南アジア地域に自生する「サラシア」から作られるサラシノールは、インドでは古くから愛されているのです。
キトサン
キトサンは、脂肪との相性がいい栄養成分です。キトサンは、エビやカニなどの甲殻類に多く含まれています。
エピガロカテキンガレート
バランスの取れた食事の最後に出てくる緑茶で有名なカテキンに含まれる成分の1つです。
DHA・EPA
DHA・EPAは体内では生成できず、不足しがちな栄養素です。そのため、運動中や食事制限など栄養がより必要な時は積極的に摂取しましょう。DHA・EPAはイワシやサバなどの魚類に多く含まれるので、食事やサプリメントを活用して積極的に取り入れましょう。
カルニチン
カルニチンは体内の必須アミノ酸であるリジン・メチオニンをもとに合成されるものの、不足すると体脂肪を過剰に溜め込んでしまう原因になります。カルニチンが多く含まれる赤身肉・乳製品・全粒粉・アスパラガスなどを食事に積極的に取り入れていきましょう。
アミノ酸
アミノ酸は、代謝をサポートする栄養成分です。またアミノ酸を摂取すると疲れにくくなるため、運動の継続につながって「運動効率」もアップします。さらに、代謝・運動効率がアップすれば筋肉がつき、ダイエット後でもリバウンドしにくくなるというメリットもあります。アミノ酸には体内で生成されない「必須アミノ酸」もあるため、食事やサプリメントで体外から取り込むことが重要です。
バランスのとれた食事やサプリメントを取り入れよう
お肉料理中心の生活を続けていると、気になるのがお腹周りです。偏った食生活は肥満の原因だけではなく、あらゆる生活習慣病の原因にもなります。食生活を見直して、お肉だけでなく週に数回はお魚を食事メニューに取り入れることをおすすめします。特に青魚には、DHA・EPA・DPAなどのオメガ3脂肪酸が多く含まれているため、バランスよく摂取するのがおすすめです。さらに、糖質や脂質をエネルギーに変えるための代謝を助けるビタミンB群を合わせて摂取するのがおすすめです。