善玉菌が腸内フローラの鍵!
毎朝スッキリした気分で1日を送りたいという方は、見た目の健康も重要ですが、体内の健康も意識してみるといいでしょう。今回は腸内フローラに着目してみました。
腸内フローラとは、膨大な腸内細菌が腸内についている様子です。腸内細菌には善玉菌・日和見菌・悪玉菌があり、それぞれ特徴があります。
●善玉菌:善玉菌の増殖を促進するビタミンを合成したり、消化吸収を補助したりする働きがある。健康によい腸内細菌。
●日和見菌:身体への作用はほとんどないが、体調不良の場合に悪い働きをする可能性がある。
●悪玉菌:腸内腐敗や発ガン物質を生むなどの不調を起こす可能性のある腸内細菌。
健康な身体をつくるためには、3つの腸内細菌のバランスが重要です。成人では「善玉菌2割・悪玉菌1割・日和見菌7割」にすることで、腸内環境が整い、健康・長生きにつながると言われています。
腸内にある腸内細菌・自身の腸内環境は、便の観察でチェックできます。黄色もしくは黄色がかった褐色で臭いはそれほどきつくなく、バナナ状の柔らかい便が理想的です。一方、黒っぽい色で臭いもきつい便は、悪玉菌が増えている可能性が高いです。
悪玉菌はなぜ増えるのか?
悪玉菌が増えるのは、タンパク質・脂質の多い食事や加齢による免疫低下が原因です。タンパク質や脂質は悪玉菌のエサになるため、肉やファーストフード中心の食生活を続けると、悪玉菌が増えてしまいます。
また、腸内環境にはストレスも大敵です。ストレスを多く抱えていると、腸の働きをコントロールしている自律神経が乱れてしまいます。自律神経のバランスが乱れると、腸がうまく働かず便秘などお腹の不調を招くのです。
善玉菌のバランスを取ることのメリット
善玉菌のバランスが取れることには、健康に欠かせないさまざまなメリットがあります。
●便秘の改善
●下痢の予防
●免疫力アップ
また悪玉菌が生む有毒物質を無害化する効果が期待できます。悪玉菌による有害物質は、腸内の免疫力低下・ポリープや大腸がんの発症リスクを高める厄介な存在です。善玉菌とのバランスを取ることで、病気の発症リスクを抑え健康な腸や体をつくることができます。
善玉菌を増やす方法
善玉菌を増やすためには、バランスのとれた食事のほか、自律神経を整える・運動を取り入れるなどの方法があります。「善玉菌」と聞いてイメージしやすいヨーグルトの効果についても紹介します。参考にしてみてください。
自律神経を整える
腸の働きをコントロールしているのは自律神経です。自律神経には、運動・興奮時に活発化する「交感神経」とリラックス状態のときに優位になる「副交感神経」があります。それぞれの自律神経のバランスを整えることで、健康的な腸を維持できます。副交感神経は活動時間が長い・加齢によって衰えるため、睡眠やリラックスすることを心がけましょう。
軽い運動を取り入れる
腸内環境を整え、善玉菌を増やすためには軽い運動を取り入れることも大切です。運動は腸のぜん動運動(腸内の内容物を押し出す)を促す効果が期待できるため、1日30分ほどのウォーキングから始めてみましょう。
また、日中の運動は上質な睡眠につながります。質の高い睡眠をとることで自律神経のバランスを整えるための副交感神経が働くため、腸活の1つとしておすすめです。
バランスのとれた食事を摂取する
腸内環境を整えるためには、バランスのとれた食事を摂ることも大切です。善玉菌を含む食品・善玉菌のエサとなる食品を摂ることで、腸内フローラを整えられます。前者は発酵食品やサプリメントから、後者は野菜類や海藻、豆類から摂取しましょう。
ヨーグルトは善玉菌と相性がいい?
ヨーグルトには、善玉菌と相性がいい乳酸菌が含まれています。そのため、ヨーグルトの摂取は体内内環境の健康には最適です。ただし、ヨーグルトに含まれる乳酸菌は通過菌であるため、腸内に留まりません。ヨーグルトを食べる場合は、継続することが大切です。
善玉菌と相性がいい食べ物・栄養成分ランキング
善玉菌と相性がいい食べ物・栄養成分をランキングで紹介します。
引用元:
https://www.house-direct.jp/column/intestinal-environment01/
1位:乳酸菌
善玉菌を増やすおすすめの栄養成分は、善玉菌そのものを含む乳酸菌です。乳酸菌には「生きた乳酸菌」「死んだ乳酸菌」がありますが、どちらも善玉菌の餌になる点では変わりません。ただし、乳酸菌は腸内に留まらないため、継続して食べることが大切です。また乳酸菌は熱に弱いので、食後に摂るのをおすすめします。
乳酸菌を含む食べ物
●ヨーグルト
●味噌
●納豆
●漬物
●乳酸飲料 など
2位:食物繊維
野菜や海藻などに含まれる食物繊維も、善玉菌と相性がいい栄養成分としておすすめです。食物繊維には水に溶けない「不溶性食物繊維」と水に溶ける「水溶性食物繊維」があります。この中でも善玉菌とより相性がいい水溶性食物繊維が重要です。
水溶性食物繊維を含む食べ物
●オートミール
●切り干し大根やごぼう
●わかめやもずく
●プルーンやいちじく
もちろん、不溶性食物繊維も善玉菌との相性はいいです。穀類や豆類に多く含まれるため、バランスよく摂取しましょう。
3位:オリゴ糖
オリゴ糖は、ビフィズス菌(善玉菌の1つ)のエサとなる栄養成分です。ただし、オリゴ糖は急に多量摂取することで下痢になる可能性があるので注意が必要です。
オリゴ糖を含む食べ物
●たまねぎやキャベツ
●りんごやバナナ
●大豆
善玉菌のためにサプリメントを活用してみよう
毎朝スッキリしたい方には、普段の食習慣を見直してみることもおすすめです。アルコールの大量摂取や偏った食事などの、いわゆる暴飲暴食の状態を続けていると、お腹の中が良くない状態が続きがちです。そんな方には、食事内容を見直して、サラダや果物などの食物繊維の多い食事を取り入れたり、良質なタンパク質の摂取を心掛けたりすることがおすすめです。また、ヨーグルトなどの発酵食品から、身体によい菌をたくさん身体に取り入れるのもおすすめです。お忙しい方には、栄養素はサプリメントなどから摂取することもおすすめです。